デートat 京都 其の2
本日もご訪問ありがとうございます。『恋の鉄人285』です。※このブログに初めて訪問された方はコチラ【第一話】
【第百七話】
前回までの恋の鉄人285は。。。） クリスマスにU子さんと過ごした大阪デートのラストデー。彼女のたっての希望だったなんば花月での劇場鑑賞にいたく喜んでもらえて、今回のクリスマスデートは、とても充実したものになりました。
クリスマスのデートからまたひと月ほど経った新年1月。U子さんと数えて15回目となるデートを、再び京都ですることになりました。お昼前の新幹線で京都駅に降り立った彼女。今回は特段に何も決めず、気の向くままで京都を堪能する予定にしようということになりました。
まず向かったのは西本願寺。U子さんは古い建物や歴史に興味があるとのこと。初耳でしたが、どちらかというとあまり興味のない私は、この観光パターンはあまり得意ではなく、興味のある人間ならどれくらいの所要時間で回ろうとするのかがまったく読めませんでした。
西本願寺に参る前に腹ごしらえということで、あらかじめホームページの下調べしていた和食屋でランチに入り、“ゆば蕎麦”と“ゆば丼”という京都らしいメニューをそれぞれ注文。
さて、お腹も満たされたところで西本願寺に向かいます。U子さんがどれくらいの歴史好きかがここで知ることができるなぁと、彼女の行く後をついて行きました。本堂に上がり、たまたま幼稚園の園児たちが前の畳を陣取っていましたが、騒がしいということは全くなく、躾が行き届いた園のようです。園児たちの様子をうかがいながら私たちもパイプ椅子に座って仏さんの方向を見つめていました。10分もするかしないかの時間でU2さんが席を立ちます。広いお堂を一回りして満足したのか「次行こ」とU子さん。案外あっさりしてるようです。
次に向かったのは東本願寺。数分東へ歩くだけだけでそれほど時間を消費することもありません。今度こそじっくり堪能するのかと思いきやお堂すらスルーする勢いです。「え？入らないの？」「だって一緒じゃん」と。「いやいやいや、そこはやはり一回くらいはお堂に上がろう」と私。私も興味がないけれど古い建物とか好きと豪語していたわりにほぼほぼ私と変わらない勢いの興味のなさでした(笑)。ある程度時間を要するだろうと思っていた予測は一転。この時点で、時間があれば見ようと計画していた、私が観たかった映画鑑賞が後半にできるかもしれないと妙に期待が高まってくるのでした。
３つめは三十三間堂に向かいます。こちらは東になお、かなりの距離を歩くことになります。いつも通り歩き慣れていないU子さんはかなりお疲れの様子です。沢山の仏像に圧倒されるという触れ込みに「一度は目にしておいた方がよくない？」と彼女をなだめながらなんとか三十三間堂に到着。拝観料を払い、お堂の外周を回ってから中へ。確かに何千という観音さんが重なるように並べられ、その前には人間と同じ背丈くらいのあらゆる神が並べてあります。こちらのお堂にはさすがにU子さんも関心があったようで、結構時間をかけて見入っていました。出口で厄除けに雷神さんのお守りを買い、三十三間堂を後にしました。
最寄駅の京阪七条駅から京阪電車でひと駅。東福寺からJRに乗り京都駅に戻り、予定よりも早くお寺回りを完了できたので、私の計画通りに映画館へ来ました。私が楽しみにしていたサスペンス系映画の3部作の最終話なのです。さすが平日だけあって、時間ギリギリにも関わらず空席があるようです。いつものようにU子さんがポップコーンとジュースを買ってくれ中へ。内容は。。。U子さんもそれなりに楽しめたと言っていたので良しとしましょう。
それなりの時間になり、晩御飯は京都駅ビルの上階にある天ぷら屋さんでとることにしました。天ぷらはU子さんの大好物なので、まずこれにしとけば外すことはないとは本人の弁。食べ終えて「いつもの天ぷら屋さんと比べたらどうやった？」と彼女に感想を聞くと「いつもの大阪の店の方が美味しいかな！」とのことでした。彼女に気に入ってもらえなかったのはちょっと残念ですが、いろんなところへ行かないと比較できないので、これからもたくさんお店に行きたいものです。
食後の一服のために喫煙所に立ち寄り、天ぷらで少し油っこいので、新幹線を待つ間にコーヒーでも飲もうと京都駅コンコースのカフェに入って、思わず甘いものも一緒にオーダーしてしまいました。そうこうしているうちにU子さんの新幹線の出発の時間です。前回のクリスマスデートと同じく、ハグ＆キスをして、彼女はいつものように笑顔いっぱいで改札の向こうへ消えていきました。
U子さんと1月のデートを終えた週末、彼女との電話でやりとりをしていて無性に寂しさに駆られました。以前3月も会う約束をしていたにも関わらず「3月は他のことで忙しすぎるから、ゆっくりできる日はデートにあてるより完全に休みたい」と言っています。またその先の私の誕生日あたりも、以前は「またゆっくり一緒にいる時間を作るよ」と言ってくれていたのに、その時にあらためて聞くと、その頃は休みが取れないかもとか…言っていることに一貫性がないのです。とは言え、バレンタインの2月14日を名目にU子さんから電話をくれた時には、やはり彼女の声を聞くと気持ちがまた盛り上がります。3月のホワイトデーにはせめて何かちょっとでも喜ぶことをしてあげたいと考えて、大阪に来た時には必ず買って帰るくらいU子さんの好きな洋菓子を送ろうかと「家の住所を聞くのも何だし職場に送ろうと思うんだけどどうかな？」と打診してみたら、予想外にも何故かえらく怒り出して「そんな常識がない人間だとは思わなかった！正直ちょっと引いた！」とか言われる始末。え？私、何か悪いこと言った？職場に洋菓子を送ると言ったことがそんなに問題？私の頭はパニック状態。とにかく、その日を境にしばらく彼女からの連絡は途絶えました。
冷静に思い返すとなんだか彼女、焦っていた感じもあったなぁと。もしかして…あらためて…やはり彼女には地元に、職場の人間も周知の本命の彼がいるのでは？と感じました。ある程度はわかっていたこととはいえ、そんなにムキになってこちらが怒られるような話ではないので、私の方も逆に少し彼女に対する熱が冷めた瞬間でもありました。
【第百八話】に続きます・・・。
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