上岡龍太郎氏逝く
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【第百九十七話】〜気になるトピック〜
◉関西のお笑いの重鎮 上岡龍太郎氏が逝去 参照:Wikipedia
元タレントの上岡龍太郎さんが、去る5月19日に81歳で亡くなったことが発表されました。息子で映画監督の小林聖太郎さんの「昨年秋頃、積極的治療の術がなく本人も延命を求めていない」とのコメントがあったことから、長く入院生活をされていたと察しがつきます。心よりお悔やみを申し上げます。
実のところ50代の私でさえ、上岡さんの若い時の活躍というものはあまり記憶がありません。関西ローカル番組の「ノックは無用」で、横山ノックさんのパートナーとして、流暢なしゃべりで淡々と進行していく役割だったと認識している程度です。
しかし1987年から始まった「鶴瓶上岡パペポTV」でこの人の“しゃべくり”の巧みさに驚きを禁じえませんでした。スタジオには椅子替りの大道具と灰皿用の大きな缶が対面に置いてあるだけ(最初は2人してタバコを咥えて会話していた)。台本・打ち合わせ一切なしで60分間トークを行うという触れ込みで始まったこの番組。鶴瓶さんも一応は京産大を出ておられますが、当人曰く「当時は日本語読めたら入れた」というレベルで、それが上岡さんの博識さと絶妙なコントラストを生み、大受け。その結果、13年続くオバケ番組になったのです。これが今のあらゆるトーク番組の礎を築いたと言ってもいいでしょう。
鶴瓶さんは私たち視聴者に近い立場で、日常のいろんな疑問や不可思議なことを上岡さんにぶつけていき、それを至極真っ当な意見で、まさに立て板に水の如くスラスラと答えていくのが上岡さんの役割となっていきました。上岡さんの語るその話を鶴瓶さんは黙って聞いているわけです。どこぞのお笑い芸人や朝までやる討論番組の出演者のように人のトークの上から自分のトークをかぶせてしまうようなことはしません。そうして鶴瓶さんにもわかるように噛み砕いて上岡さんが語ってくれることで、我々視聴者もなるほどなぁとその話題に関心を持って番組に入り込めるわけです。
また若い世代には鶴瓶さんのそのエピソードトークが強烈に面白い。鶴瓶さんは日常的に面白いことや人を呼び寄せるようで、そのことを上岡さんはまるで幼い息子の話でも聞くかのような柔和な表情で面白がって聞くのです。一方、上岡さんは怖いもの知らずの毒舌も交えて、世の中の非常識なことを一刀両断します。それがまた痛快で聞いていてスカッとするのです。あの理路整然とした口調で正論を唱えられたら大概の人は尻尾を巻いて逃げるしかないでしょう。番組の中でも「アホな奴になんぼ嫌われたってかまへん」と鶴瓶さんが止めに入るくらいのことを平気で口にしていました。そのせいで番組の後年には「ピー音」が鳴り止まないことが増えましたからね。

番組的にもいろんなチャレンジをしていました。2人の掛け合いが止まらないのでCMが入れられず、本当は合間合間で入れるはずのCMをエンディング前にまとめて流すとか、鶴瓶さん、上岡さんが各々遅刻したり来なかったりの放送をそのまま流したり(公開放送形式なので致し方ないところもありましたが)その何が起こるかわからないライブ感が魅力でもありました。この2人のトークライブが大阪城ホールと武道館で開催されたことからも、当時のその熱量が半端ないことが理解できると思います。
ここでの上岡さんの忖度なしの“しゃべくり”が、関西だけでなく全国的に話題となり「東京なんて行くく奴はバカ。死んでも行かん」と持論を述べていた彼が皮肉にも全国デビューするきっかけともなったのです。そこからは破竹の勢いで全国区の活躍をしていく上岡さん。関西ではすでにお馴染みだった「探偵ナイトスクープ」の局長であり、11PMの後番組である「EXテレビ」の司会を島田紳助さんと組んだり、特番などでは、心霊モノや霊媒師・超能力・オカルト現象などを肯定する人物を徹底的に糾弾する立場を貫きました。ナイトスクープ内の依頼でも、オチに霊媒師などが絡むと途中で番組を降りてしまう勢いでした。賛否両論はあるものの、このブレない姿勢がそれまでの首都圏エリアの芸能界にはなく、もちろん使う側としては賭けの部分も多かったでしょうが、上岡さんの評価は上がる一方でした。
でもそんな最盛期の2000年に、50代後半で突然芸能界を引退されました。個人的には2007年に催された『横山ノックを天国へ送る会』の献杯挨拶で登壇。亡くなられたノックさんへのメッセージを語った姿がテレビなどで取り上げられて、それが、元気だった上岡さんの姿を映像で見た最後でした。実は若い頃に付き合っていた彼女が住んでいたマンションの、最上階に住んでおられたのが現役バリバリの頃の上岡さんで、たまたまエレベーターでいっしょになった時の威圧感が半端なかったことを今でも覚えています。
もちろんだからと言って特別に縁があった人ではありませんが、私がここで取り上げる理由は、やはり会話術の参考になり得る人物だと思うからです。この方はあらゆる分野に博識で、本当に勉強家だと思いますし、特に昔の演芸についての造詣が深い。どんなジャンルでも理路整然と語るこの口調は惚れ惚れします。それだけに誰しもが敵には回したくない方だったはずで、若かりし日の明石家さんまさんや島田紳助さん、笑福亭鶴瓶さんなどがこぞって上岡龍太郎さんの元に集っていたのも納得です。
「上岡龍太郎かく語りき」という著書は1995年と97年に出されています。引退時のものと隠居のススメ本もありますが、せめてまだお元気な時に、現代の芸能界を外から眺めた著書をもう一冊くらい残してもらいたかったなぁと少し残念に思います。今は上岡さんのように、自分も芸人でありながら、笑いを客観的に、しかも見ている側にも納得できるように語れる人が本当にいなくなりましたから。それがあれば、今の若手の良い参考書になったのではないかと思うのです。もちろん、我々一般人にとっても、笑いや会話術の何たるかを理解するにももってこいのものになったのではないでしょうか。
もちろん、こんな「天才上岡龍太郎」に敵うわけがないのですが、生前の理路整然と屁理屈をこねるあの人の姿から、学べることは多くあります。そんな上岡さんの饒舌っぷりを目にする機会があれば、ぜひ、そこに見え隠れする“しゃべくり”のテクニックを自分の会話術の参考に取り入れられてはいかがでしょうか。(決して屁理屈をこねたり悪態をつけと言っているのではありませんよ笑)
追記)巷ではタレントの中田敦彦さんが松本人志さんに噛み付いたとかで話題になりましたが、中田さんが突然のキャラ変更なのか、毒舌を吐き出したことで、いわゆるお笑い界ではほぼ総スカンを喰らっていますね。その業界に対する貢献度の低さなのか、どうも人望がなさすぎるようです。
上岡さんも毒舌を吐くことで有名でしたが、あの人の場合は、筋が通っていないことがあったり、納得がいかない時は、芸能人であろうが、政治家であろうが、大学教授であろうが、一般人であろうが、お構いなしに噛み付かれたようですからね。一方で、先輩や目上の方に対する礼節は決して忘れていない。後輩に対しても「あれはアホやからね」とか言いながら優しい目を向けられている。きちんと自分の生きてきた業界に対しての恩義は果たしておられたのです。目指していた大学に合格しなかったことで高卒で芸人の道を目指すことになったものの、大卒より賢い高卒を目指してあらゆる方面の勉強を日々欠かすことがなかった。「芸は一流、人気は二流、ギャラは三流」と自らのことを表現していても誰も異論を唱えることができない域に達していました。まさに“話芸”というジャンルにおいては右に出るものはいませんでした。
中田さんも“勉強”ができる芸人としては高いレベルにあって、その部分では松本さんを越えているのは事実でしょう。でも、芸能の世界、特にお笑いの世界においては算数のように、こうだから必ずこうなる、というわけではないでしょう。「自分より頭の良くないあの人がこの業界を牛耳っているのはおかしいんだ」と声高に叫んでみたところで誰も同調はしにくい。上岡さんも芸能界なんてアウトローの集まりなんだからとよく言われていましたが、そのアウトローなりの流儀で業界は成り立っているのでしょう。そこが中田さん得意の勉強で培ったはずの計算が違っていたのではないでしょうか。
上岡さんがこの事態を若かりし頃に耳にしていたら中田さんのことを「あれはアホですよ」と一笑に付し「能ある鷹は爪を隠すっちゃあよう言うたもんで…」と独特の上岡節を聞かせてくれて、皆が「そうやなぁ」と感心してこんな話はすぐに沈静化しているはずです。そういう意味では上岡さんのような真っ当なご意見番が不在であることが、取るに足らないこんな些細な話題が長引く原因かもしれませんね。この騒動を今頃あっちの世界で見ては「フッ」と鼻を鳴らして笑っていらっしゃることでしょう。
【第百九十八話】に続きます・・・。
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