新幹線相乗りデート
本日もご訪問ありがとうございます。『恋の鉄人285』です。※このブログに初めて訪問された方はコチラ【第一話】
【第百四十一話】
前回までの恋の鉄人285は。。。) P子さんと東京での二回目のデートは美術館巡り。思いのほか楽しめた感想をP子さんと共有し、ただ、あまりにも歩き過ぎたせいでP子さんの足が悲鳴をあげています。ディナーをともにした私たちは早々に引き上げ、眠りに落ち、次の朝は地震で目を覚ましました。
昨年の秋のP子さんとの東京美術館デート以来、今日はめずらしく仕事で東京に来ています。
前日に全行程を済ませているので、ホテルで一泊し今日は自由に帰るだけ。朝9時に合わせたアラームより早く起きた私は、シャワーを浴び、早々に帰りの身支度を整えていました。今日は帰る前にP子さんと事前に約束して、久しぶりにランチをすることになっています。仕事のことはとりあえず忘れて楽しもうと切り替えていました。
するとそのP子さんから「今日、何時の新幹線?」とLINE。「なんで?」と返してよくよく聞いてみると、間に合えば私とともに新幹線に乗り、実家に帰ろう(彼女も西日本エリアの人なので)ということらしいのです。切符の手配などどうしているのかなどを聞くものの、身支度に忙しいのか返信がありません。


待っているうちにチェックアウトの時間を迎えてしまったので、とり急ぎチェックアウトを済ませます。ランチの約束の場所が新宿なので、まずは新宿に移動。駅のみどりの窓口の前で返信を確認したものの、まだ来ていない様子。今日のお昼はホテルでのランチにしているので、ホテルの場所の確認を兼ねてそこまで足をのばしました。ちょうどロビーが空いていたのでそこのソファで連絡を待つことに。待ち合わせの15分くらい前になってようやくP子さんから連絡がはいりました。
彼女によると一人で帰る時は、運賃を抑えるために高速バスで帰ることが多いそう。さすがに今日はせっかくいっしょにいるのに高速バスと新幹線で別れ別れに移動するのも愛想がないでしょうし、彼女自身も私と同行することで少しは何かしらの旨みを期待しているのは予測できたので、駅のみどりの窓口に戻って、私の降車駅分、彼女の降車駅分の新幹線チケットを手に入れて、待ち合わせの場所で彼女を待つことにしました。

キャリーバックを携えているP子さんはすでに待ち合わせの場所に。「ひさしぶり!」と声を掛け合い、彼女とともに、先ほどまでいたホテルへ向かいました。そこのイタリアン店でランチを予約しています。
昼時でお客の密度は半端なく、騒々しいも甚だしい状態。ただ、食前酒がやってきて、料理も順番にやってくる段階で、この喧騒な状況もなかなか都合のいいものだなぁと感じるようになっていました。というのも、P子さんと話すことといえば、ほとんどがチャットの世界での話。一般の人が聞いたら「え?」というような話が多いはずですが、このガヤガヤの中ではそんな話をしていても気にはなりません。話の端々に「そろそろ付き合う〜?」と冗談めかして言うと「もう興味もないくせに」と皮肉られます。確かにP子さんに出会った最初の頃からすると、さほど執着することもなくなっています。メインの肉料理が出てからも、なんだかんだ話し込んでいるうちにすでに15時近く。とりあえず東京に向かうことにしました。東京まで移動しても、もう少し時間があるので丸の内のビルのカフェで16時半の出発まで少しティーブレイク。その時に、新幹線のチケット代は半分私からの奢りとして、残り半分は返してもらっています。まぁ、そこはカノジョではないですから、シビアに(笑)。


そろそろいい時間になり、丸の内を後にした私たちは新幹線の改札を抜け、それぞれ好みのお弁当を買い込んで電車の到着を待っていました。発車時刻を迎えたのぞみ号は定刻通り西に向かい走り出します。いつもは一人で寡黙に過ごす新幹線の乗車時間。やはり旅の道連れ感はなかなか楽しいもんです。互いに眠るでもなくウダウダと話しているうちに、あまりお腹が空かないまま2時間ほど経ち、名古屋が近づいてきたところで慌ててお弁当を開けます。旅の途中でお弁当を食べるのが列車旅の醍醐味だろうと買ったものの、時間がなさすぎてゆっくり味わえなかったのが残念です。「私、まだまだ時間あるからゆっくり食べる〜」と、私がご飯をかきこんでるのを笑いながら見ていたP子さん。私の降車駅の京都に着き、ホームからP子さんに手を振り別れを告げます。このシーンはなんだかいつも切なくなるものです。京都から地元の電車に乗り込み、P子さんに「気をつけて」とあらためてLINEを送ると、いつもはマメでないという彼女が即レスで「ありがとう」と返してきます(笑)。
ここまで多少ブランクの空いた間柄ではありますが、今では一番長いチャット友達でもある彼女。男女でありながら、『ライブチャット』でもプライベートでも、長い間仲良くできているのは理想的な関係だと思います。
【第百四十二話】に続きます・・・。
※当ブログはほぼ私個人(目線)の私見と体験談で構成しています。私以外の登場人物に対してのプライバシーに配慮し演出をかけている場合があります。ご承知おきくださいますようお願いします。
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