【恋鉄・恋愛ブログ】第百四十七話〜ジモ友・F里さん 其の三

バレンタインstory

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【第百四十七話】

前回までの恋の鉄人285は。。。)
C美さんと5年以上ぶりのデートの約束です。彼女にもパートナーはいるものの、割と自由にできるような感じです。久しぶりに会いましたが、相変わらずいっしょにいて気の置けない間柄で、昼から夕方まで時間はあっという間に過ぎていきます。

2月に入って、F里さんから「バレンタインにチョコ買ったから近く会える?」と連絡がありました。さすがお嬢さまは気づかいが違います。二つ返事でOKをして、約束したのはバレンタイン当日。この年のバレンタインは休日でした。
今日はキタは大阪駅でお昼ちょうどの待ち合わせ。F里さんはベトナム料理を食べたいとの話で予約を入れています。しかし私は香草類はあまり好きでもなく、多分、ベトナム料理は口に合う気がしません。今どき女子は案外、東アジア料理好きな人多いですよね〜。まぁでも食わず嫌いはいけません。女子のアンテナは間違いないと信じて経験してみましょう。何せ何年の前の話なのでそこまで何を注文したのか覚えていませんが、ベトナム料理で必ず出てくるフォーは出てきたと思います。もちろん香草は避けながら、自分の好みのランチを選ぶのでそこまでダメだという感じではありません。でも、普段食べている国内の外食からすると全体的に薄味で、どちらかと言えば、香りや香辛料に寄ってる感じですね。まぁ入った途端に店全体がその香りでいっぱいなのは、異国感を出す演出だとは思うのですが、濃い味に慣れてしまっているせいか少し物足らなさはあったように思います。食事も落ち着いた頃、F里さんから「あ、これ」と差し出されたバレンタインチョコは贅沢ぜいたくにもゴディバでした。まだ出会って数ヶ月なのに申し訳なさを感じながらも有り難く頂戴ちょうだいしました。


前回、話をしていたパソコンの新調をまだ迷っていたそうで、その後は家電量販店に足を向けることに。やはりMacが相変わらず気になっている模様。まぁ彼女の話を聞く限り、一人で暮らす生活全体もけっこうこだわりを持っているようだし、利便性やら何やらよりもオサレであることも重要なファクターではあるのでしょう。一方の私は、パソコンは仕事道具になるので、普段はあまり気にしていません。買い替えになるとバカほどの出費になり、その時期を迎えるまでは不要なものは一切買い控えているというのが本音です。正直、あんまりこの手のツールに興味がないというのが本音かもしれません。若い頃は確かに新製品が出るたびに気にしていましたが、今や新製品だからと早く手を出すと痛い目にあうことも多いので、じっくり評価をされてから詳しい人に聞いて手を出すようにしています。でも最近Aplleは、スマホもそうですけれどパソコンも評価が落ち着く前にどんどん新製品を出していくので、自分の使っている機種があっという間に最新のOSに対応しなくなったりで「なんだかなぁ」感が否めません。

いただけるだけで幸せ(画像はイメージ)

結局、この日は彼女も決め切るところまではいかず、もう一度悩むようです。パソコンコーナーに結構な時間滞在していたので、一旦、お茶でも飲んで落ち着くことにしました。「映画でも観ようかなぁ」とスマホを取り出し検索をかけているF里さん。「あ、これ観たい!」と選んだのは、テレビでやってたドラマの映画版というもの。もちろん邦画です。まぁ個人的にはほとんど邦画はみないのですが、前回は自分の趣味に付き合わせたので、当然笑顔で今回は付き合います。カフェで時間を調整して映画館に向かうことにしました。飛び込みで映画に行くのも久しぶりです。タイミング的にはもうすぐ劇場での上映自体が終わる時期だったのでそれほど客もいないだろうと思っていたものの、さすが休日だけあって結構席が埋まっているようです。なんとか空席を確保して、上映前に席に向かいます。映画あるあるだと思うのですが、自分が楽しみにワクワクしながら観た映画は意外と「こんなもんかぁ」とちょっと期待外れに思いがちですが、まったく期待値ゼロで付いていって観る映画は、前知識もないし「意外に面白かったね」ということが多いですね。


この日もまったくそんな感じで、めちゃめちゃ面白いとはさすがに言えませんが、しっかり最後まで観ていたということは、それなりに面白かったということですし、そもそも映画ってあまり熱量を持たずに観るのが正解なのかもしれません。
今日はお昼から出てきたので、映画館を出た頃はそれなりの時間になっています。私たちは映画に集中するタイプなのでポップコーンなどは食べていないので「晩御飯、食べて帰る?」とF里さんに振ると「うんうん」との返事。ただ、そこまで動いているわけでもないのでガッツリはいらないこんな時は、やっぱりラーメンですかね。ラーメンとは言え、私がことさら坦々麺好きなので、この日も坦々麺を食べに行きます。この時利用した『四川拉麺』という店。コロナの影響でしょうか、今ではどの地域の店も閉店しているようで、坦々麺を食べたくなったら気軽にココを選んでいたもので、なんだか寂しい限りです。坦々麺は専門店が多いので食べられなくなったということはないのですが、チェーン店のように気軽に利用するというよりわざわざ行くという立地のところが多いのでずいぶん機会が減りました。
そんなこんなで今日のデートも平穏に過ぎていきました。「次はホワイトデーあたりに」と約束して、F里さんを朝に会った場所まで見送り、私は私で来たルートを戻ります。え?あまりデートらしくない?そうですよね、友だち関係って感情が動かないのでこうなっちゃいますねぇ。

【第百四十八話】に続きます・・・。

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