【恋鉄・恋愛ブログ】第七十二話〜心の病

薬story

心のケア係

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【第七十二話】

前回までの恋の鉄人285は。。。) 
あれだけ愛し、愛されたN歌さんととうとう別れる日がやってきてしまいました。特に自分には別れる理由が思い当たりませんが、N歌さん自身が嫌だと言っているものを、無理に止めるわけにもいきません。彼女を忘れるのはかなり辛いものがあります。でも時間が解決していくことだとなんとか平静を装っていたある日・・・。

N歌さんと付き合っている間は『ライブチャット』からは距離をおいていたものの、もちろん、最初の頃に知り合った女性たちとはチャットとプライベートの両方で仲良しの人は何人かいました。時間がある限りはいろいろと相談に乗ったりする人もいて、中でも、かなり日本の南端に住んでいるK乃さんという女性。
彼女は昔、地元を離れ、何年か東京のキャバクラなど水商売をして生計を立てていたと言います。でも、そんなある日、東京での生活にかなり無理をしていたのでしょうか。精神のバランスを崩してしまい、手をつけられないくらい大暴れをして、結局、地元からご両親が彼女を引き取って帰らないとどうしようもないような状態にまでになってしまっていたそうです。
強制的に地元に連れて帰られたものの、そこでもやはり大暴れを繰り返してしまうのですが、この暴れている状態のK乃さんは、実はK乃さんの中にいるもう一人のK乃さんということらしいのです。いわゆる「解離性かいりせい同一性障害」と呼ばれる精神疾患のようです。東京から帰って間もない頃は、大人おとな数人でもおさえ切れないほどの力で抵抗するので、結局は精神科の病院に入院することになり、それこそ映画の「羊の沈黙」のレクター博士ばりの拘束こうそく器具を付けられて寝かされていたということさえあったようです。何かのきっかけでスイッチが入ってしまい、元々の人格は消えてしまって、その荒ぶる人格が、自分自身を傷つけようとするのだそう。ちょっと目を離していると、小さな自傷じしょう行為などではおさまらず、バットなどを持ち出して自分を思い切り殴ってしまうということまでして、青あざどころか骨折などもしょっちゅうしていると聞いていました。
もちろん、私と会話している時のK乃さんは明るいながらもそこまで激しい性格ではありません。長い入院生活を経て、かなりその症状もおさまったので自宅に戻り、それでまた再発してもいけないので、外で働くということを控えて、この『ライブチャット』を見つけてなんとか自立できるように頑張っていたとのことです。でも、ご存知のように『ライブチャット』の世界も、精神的に追い込まれる場面がまったくないわけではないので、うつ状態になってしまったら、負のスイッチが入らないように、睡眠薬などを服薬して衝動しょうどうおさえていたようです。


私が『ライブチャット』を始めた頃から、こんな自分の過去のことまで包み隠さず話してくれるまでに仲良くなっていたK乃さんですが、ある日突然「恋鉄っちゃんをあてにして、大阪に遊びに行っていいかなぁ」と連絡を寄越よこしたのです。「え?突然、どうしたんよ?」と問うと「東海に住む親戚の結婚式に数日後に参加することになっていて、その前に大阪で遊びたいなぁと思って」とのこと。大阪に知り合いもおらず、関西プロサッカーチーム選手のファンで、その選手の試合を見に行きたいというのも目的にあるようです。人間不信におちいって、やっと立ち直りかけている彼女の頑張りを日頃から聞いているので、私はこころよく受け入れることにしました。ただ、精神状態が悪くなることを考慮して、一人で放っておくわけにもいかず、宿泊は同室でということに。初めて顔を合わせる女性と2人で泊まるなんて、普通でも緊張するのに彼女の精神安定を見届けるためにいっしょにいるのは、その数倍緊張します。
彼女が大阪に来る当日。夕方、関西国際空港に迎えに出ました。この頃はまだ、K乃さんは私の顔を写真でしか確認できていないので、私は早々にゲートからこちらに向かう彼女を見つけ、気づくかどうか見ていましたが、見事に目の前をスルーされました。というか、一旦いったん、スルーして戻ってきたので、彼女も私のリアクションを期待していたようです。戻って私を見つけて「恋鉄っちゃん?も〜う、声かけてよ!」と怒られながら、大阪行きの特急に乗車します。
キタエリアのホテルにチェックインした後、K乃さんの希望で、その贔屓ひいきのサッカーチームのレプリカのユニフォームを買いに出かけます。サッカーにまったく興味がない私は、レプリカのユニフォームが思いのほか高価なのに驚きました。彼女も予算オーバーらしく「じゃああきらめなはれ」とさとしてみたのですが、どうしてもこれを着て応援したいとの熱意に負けて半分を負担することに。しかも、さらに贔屓ひいきの選手の背番号をプリントするとのことでプラス数千円。「なんでやね〜ん」となげきながらも、満足げにそれを手にする彼女を見て「精神安定のため」と自分に言い聞かせ、夕食に向かいました。
彼女に対しては特に変な思い入れがあるわけではなく、本当に友だち感覚で接することができるので、いっしょにいてもずいぶんと楽でした。でもあまり飲みすぎるともう一人のK乃さんに登場されても困るので、彼女にはセーブするように注意しながら、夜はけていきました。

眠剤では深い眠りにつく(画像はイメージ)

ホテルに戻り、それぞれが入浴し、スッピンにほぼ酔っ払いのK乃さんは、テレビを見ながらタバコを数本消費して、「そろそろ眠剤すいみんやく入れとくわ〜」と錠剤を取り出し、ペットボトルの水で流し込みました。「もう一人はどんな状態になったら出やすいの?」と聞くと「う〜ん、変に疲れた時とか?」とめちゃくちゃ怖いことを言います。「じゃあもう早くベッドに入って横になってくれ」とかして横にさせると、ほんの数分で深い眠りについたようです。しばらく様子を見ていましたが、体勢を変えることもなく、それこそ寝息すら立てずに深く眠る彼女。明日の予定はK乃さんの希望でまたもやUSJ。この前、N歌さんと行ったところなんて話は彼女の耳に入れることなく、私も気疲れしたのかいつの間にか眠りについていました。
次の朝、そんな混む心配もないですが、朝に行っていた方が効率がいいので、ちゃっちゃと出かける用意をして、K乃さんを起こします。肩を揺らして起こそうとしますが、睡眠薬を飲んだ体ってこんなに重いのかと思うくらい。しばらく繰り返すとやっとお目覚め。起こす体も重た気です。
そんな状態の彼女をなんとか出かけるレベルにまで持っていき、USJに連れ出します。N歌さんの時同様、ほぼ午前中で乗るべきアトラクションは制覇せいはできました。まぁしかし、私は三半規管が弱いと言っているのに、昼食後に、無理矢理あの「ドリームライド」に付き合わせてくれる鬼畜きちくぶりを発揮するKさん。乗車後、顔面蒼白そうはくの私に「もう一回乗る?」と狂気のお誘い。「ぜったい乗らん!」と断固拒否してなんとかその場はしのぎましたが(笑)。


USJを堪能たんのうした私たちは同じホテルに戻り、近くのショッピングセンターで夕食をとりました。ほぼ昨日と同じような流れで就寝時間を迎えます。次の日は彼女のお兄さんがホテルまで来てくれるらしいので、その後のことは兄妹きょうだいにお任せして、とりあえず私は明朝にはこのホテルから仕事場へ向かいます。
結局、無事にもう一人が現れることなく次の朝を迎えることができました。「じゃああとはよろしくたのむね〜」とまだ寝ぼけまなこのK乃さんに言い残し、ホテルをあとにする私。
後日聞いた話では、サッカーの応援には兄妹で行ってきたそうです。同じホテルでもう一泊だけしてから結婚式の行われる親戚の家へいっしょに向かったとのことでした。結局、旅行の間は出てこなかったK乃さんの分身。どうも、地元に戻ったあとに、疲れすぎたせいで少し出てきてしまったような話を聞きましたが「途中で出なくて良かったよ〜」と本人もほっとしていました。

その彼女が今、どうしているのか?実はわからないのです。私もその後いろいろあって、K乃さんと連絡を密にとっていたわけではなかったものですから。いつの間にか『ライブチャット』に顔を出す率が下がってきたことは気づいていたのですが、そのうちにまったく顔を出さなくなり、さらにプライベートな連絡先にメールをしても宛先不明で返ってくるし、ショートメールも届かなくなっていました。私にはもうどうすることもできないまま、今に至ります。
『ライブチャット』には、こういう精神的な病で苦しんでいる女性が少なからずいて、過去に何があったのかは人それぞれで表面的にはまったくわからない人もいます。ですから、男性会員の皆さんは、この世界の女性の皆さんがすべて心の強い人たちなどと思うのではなく、あなたのその一言で強く傷つくかもしれないことを想定して言葉を発してあげてください。決して自分の欲求ばかり追い求めず、お互い一人ひとりの思いやりで「やさしい世界」を作り上げていきましょう。

【第七十三話】に続きます・・・。

※当ブログはほぼ私個人(目線)の私見と体験談で構成しています。私以外の登場人物に対してのプライバシーに配慮し演出をかけている場合があります。ご承知おきくださいますようお願いします。
※このブログでは『ライブチャット』は、ノンアダルト『ライブチャット』を表すこととします。

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