週末同棲
本日もご訪問ありがとうございます。『恋の鉄人285』です。※このブログに初めて訪問された方はコチラ【第一話】
【第百七十二話】
前回までの恋の鉄人285は。。。） 『ライブチャット』で出会ったＭ奈さんと半同棲生活が始まりました。とにかく初めて出会ったその週末にはできるだけの掃除を完了し、また次の週末に彼女の家に行き、いっしょに生活を共にするということになります。
先週、Ｍ奈さんとお付き合いを始めてからは、平日の会えない時間は、私が仕事から帰ってしばらく、LINEやスカイプを使ってコミュニケーションを図っていました。ちょっと気になっていたのは、彼女は収入源としては『ライブチャット』以外の仕事をやっている感じではなかったので、私と出会ってからは私に気を遣ってか、『ライブチャット』への顔出し頻度が少し落ちているような気がしたことです。でもこの段階ではまだ彼女の生活の全体を知ったわけではないのでそこまで心配はしていませんでした。
あとは毎週彼女の自宅に赴くとなると、数年間、毎週週末に公園に出掛けてやっていた運動習慣を継続できなくなる懸念があるので、とりあえず今後土曜日は、今までより少し早起きして運動を終わらせてから彼女のところに行くことにしました。週二から週一に減るのは問題なので何か考えないといけません。
そして迎えた次の土曜日。向かう電車の中で到着時間を知らせたところ、彼女が駅の改札外で待っていてくれました。とりあえずコンビニでお昼ごはんになるようなものを買い込んで彼女のマンションに向かいます。リビングに入った瞬間、ペットボトルが、私が掃除に来る前と同じような感じで部屋に無造作に放置されています。この頃の私はまだ器が小さかったのでしょう。ついつい彼女にカッとなって「こんなもん、ゴミ箱に捨てればすむことやろ！」と怒ってしまいました。前回も書きましたが、彼女は後先考えずにモノを放置してしまう癖があるので、とりあえずゴミ袋を要所要所にぶら下げて、そこに入れるようにと口を酸っぱくなるくらい言って帰ったのですが。自分が主に過ごすリビングですらそれができていない状況にキレてしまったのです。私も引っ込みがつかず、彼女も塞ぎ込んで、しばらく沈黙が続きました。すると多分、私も運動後で疲れていたのでしょうか、その怒った空気のままうたた寝をしてしまっていたようです。ふと目覚めた時には彼女も寝てしまっていて、もう私も熱は冷めていたので「とにかく昼ごはんでも食べよう」と２人で買ってきたパンを口にしていました。食べながら「まぁ急に生活変えろというのも難しいのかも知れんから、ちょっとずつ頑張っていこ」と言うと、彼女も「わかった」と返してきました。
今日の目的は彼女のクローゼットの整理。「さぁ、やろうか」とクローゼットの扉を開けると、前回見た時とはまったく様子が変わっていて、服のボリュームは10分の1程度に減っています。「え？自分で整理したん？」と聞くと「うん」と。「そう言えばマンションの前に大量のゴミ袋が置いてあったの、あれもしかして衣類？」「そう」「あんないっぱいいっぺんに持っていってくれる？」「わからんけど」。私の胸算用では、不要な衣料は一円でもお金になればと古着屋を探して持っていくつもりでいたので、マンションの下まで状態を見にいきました。すると残念ながら前の日に降った雨水を吸い込んでおり、これはもう売ろうにも売れなさそうです。とりあえずゴミ置き場からはみ出して置かれている状況はまずいと思い「とりあえず大家さんにこのゴミ置いておいて大丈夫か聞いてきてみ」と促しました。「じゃあちょっと行ってくる」と彼女。ちょっとして帰ってきた彼女が言うには「置いていけば処理しておく」と言ってくれたとのこと。普段は温和な性格ですが、何か思い立ったら極端な行動をする彼女には驚かされます。
私が寝落ちしてしまったせいで、もうけっこうな夕方になってきています。「とりあえず夕ご飯の用意、買ってこよっか」と、彼女と一番近いスーパーにまた自転車で向かいます。近いと言ってもこれもまた道が複雑で10分はかかる距離。もちろんコンビニばかり利用するわけにはいかないので、このスーパーが今後の私たちの生活を支える拠点となるのです。前回の夕食が店やもんだったので、今日はさすがに家で何か作ろうということになり、まだまだ寒いし、簡単に作れるものと言えば『鍋』だろうと、まずはカセットコンロとボンベを手に入れ、今日のメニューは「キムチ鍋」にしました。食料品コーナーでは「シーフードミックス」と「キムチ鍋の素」「鶏肉」「野菜」等、もう残り少ないと言うので「お米」、食後のスナックに、やっと冷やせる「アイス」。なぜかいつの間にか入れてあるパックの赤ワインに、これまた私の顔を見たら彼女が買いたがるアイコス。これらを自転車のカゴに詰めてもう夕暮れの街中を、自転車にまたがって家に戻ります。
【第百七十三話】に続きます・・・。
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