出会ったのはまたまた・・・
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【第百十三話】
前回までの恋の鉄人285は。。。） 二つ目に登録した『ライブチャット』サイトで初めてしゃべったＹ美さんが突然連絡をくれました。当時は連絡先の交換をかなり渋っていた彼女がなぜ今になって連絡をくれたのかと思って聞くと、そこにはかなり複雑な事情がありました。
Ｕ子さんとの別れて、数ヶ月経った週末の昼。『ライブチャット』サーフィンをしていた私の目にとまったのは、かなりチャットレディ歴が長いと思われるＴ春さん。というのも、私自身、彼女の待機(サムネ)は何年も前から何度も目にしているからです。何故か今まで接触せずに来ていたのですが、その日は何か感じるものがあったのでしょうか。彼女にメールをして、初めて会話をすることになったのです。
最初は半時間で終わるつもりだったものが、話してみるとすごく話しやすく、盛り上がってしまって、気がつけば1時間を越してしゃべっていたようです。過去の薄幸な私の恋愛事情を愚痴り(笑)、それだけでも気分は少し軽くなっていました。そんなＴ春さんは海外の在住者。完全に移住していているのだそう。現地でまだ幼いお子さんを育てている主婦でもあります。今までの経緯上、主婦に興味を持ってはいけないと自覚はしているものの、彼女には心惹かれるものがありました。またあらためて話すことを約束しながら、その日中、どうしても彼女のことがひっかかります。当時、彼女が海外での生活のことや日々の何気ないことをブログに書いていると聞いていたので見てみると…。特に最近の投稿では、異国の地で頑張っているものの、なんだかどこか渇いた言葉が並んでいるような気がしてなりません。そのブログを読んだ正直な気持ちを『ライブチャット』サイトのメールに乗せて送ってみました。そうするとＴ春さんから「やばー。キュンとしちゃったよ。」と返信が入っていました。
翌日「なんか気になってメールしちゃった。全く営業じゃないよ」とメールが。なんだかソワソワして「今から話せる？」と返すと、すぐに「できるよ」という返事が。そのままの流れでまた話してみました。Ｔ春さんと話しているとほんと時間を忘れることができます。年齢はＵ子さんと同じ30代前半。物腰柔らかで、常にこちらのことを気遣ってくれる素敵な女性です。
しばらくの『ライブチャット』での交信を経て、ほぼ毎日LINEでのやりとりが始まりました。ここ数週間に、週末の『ライブチャット』だけに留まらず、その後も結構な時間、LINEでメッセージや通話でもコミュニケーションをとっています。話を聞いていると、旦那さんとは最近行き違いも多く、もう興味もなくなってしまっており、それもＴ春さんの中ではかなり以前からそうなってしまっているとのことでした。それがあのブログでの渇いた言葉の表現に繋がっていたのかもしれません。そんな日々の中で偶然、私と知り合ったことで少し気持ちが明るくなったと言ってくれます。自分の存在がＴ春さんをそういう気分にできたとは、嬉しい限りです。
彼女とは初めて話して以来、毎日話していても飽きないくらいのいい関係です。正直、私の中では恋愛感情に近いものもできているのかもしれません。ただ、ひとの奥さんに対して感情を入れてしまうと、また後々大変なことになるかもしれないという思いもあってすごく複雑です。
またある日中、2人でLINEをしている最中に、旦那さんに「なにニヤニヤしてるの？」と突っ込まれたらしいです。普段は彼女も警戒心は旺盛なはずなのですが、その時は旦那さんが近くにいることにも気づかなかったようです。以前に少し交際したＮ歌さんが、同棲中の彼氏に私との関係を突っ込まれしばらく音信不通にさせられた例から考えても、男でも自分のパートナーの挙動が今までと違うものであればそりゃあ勘ぐりますよね。実際、その夜もいつものようにLINEでやりとりできるものだと思っていたのですが、こちらからLINEを送れば既読にはなるものの返信がありません。私の単なる思い込みに過ぎないかも知れませんが、旦那さんにチェックを入れられてあまり大っぴらな反応ができなくなってしまったのかも、などと余計なことを考えてしまいます。
後日、確認したところ、特に問題はなく、最近私がたくさん話させるばかりに寝不足がたたったのでしょうか。Ｔ春さんは私のメッセに返信できずに爆睡していただけとの話で、まずはひと安心です。
そうして仲良しのまま数週間が経つ頃、Ｔ春さんが近々日本に帰る予定があると聞きました。いつも年に数回は実家に帰省し、必要なものをできるだけ買い込んでまた戻るのだそうです。彼女の実家は関東なので、その実家に帰省するタイミングで、できるなら一目でも会いたいねと言ってくれたのです。であればその時に私が上京し、東京で食事でもしようと約束しました。まさかそんな遠いところにいる彼女に会えるなんて、そりゃあうれしいに決まっています！もうこの頃、彼女のことをかなり意識していた気がしますが、その度に「彼女は人妻。きちんと家庭を持っている人で深追いはできない」と自分に言い聞かせます。
当時も円安で、航空券代も結構高くついてしまうらしいです。「もちろん、いっしょにいる時はお金の心配はしないでいいよ〜」と調子の良いことを告げ、最初は“ディズニー”にでも行く？という話をしていたのですが、何しろその日は週末にあたり、彼女は人ごみがあまり好きではないそうなので、なるべく人口密度の高くないコースで考え直しました。
私は徐々に熱を上げてはいますが、Ｔ春さんが私と実際に会ったらどう感じるのかはわかりません。少なくとも、仲の良い友達ではあってほしいものです。もちろんその1日は楽しく、また会いたいと思ってもらえるものにできたらいいなぁと心から思っていました。
【第百十四話】に続きます・・・。
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